10月15日、朝から気持ち良いほど晴れ渡った秋空の下、小学生約130名の到着を待ちます。
半年間の田んぼの学習を続けてきた秋葉台小学校5年生による、いよいよ稲刈りの日です。
待ち時間、里山のいえの前のキバナコスモスに来るホシホウジャクを観察しました。
ハチドリのように俊敏に飛び交う昼行性の蛾の一種です。秋の里山の風物詩的な存在で、
多くの来園者の目を楽しませています。ホシホウジャクほど多くはありませんが、別の
種類の蛾も混ざっていることがあります。ヒメクロホウジャクやホシヒメホウジャクです。
ホウジャク類を観察していると、次から次へと順番に花を移動していきますが、キク科の
花では、必ずぐるりと花を一周しながら一つ一つの小花に口吻を突っ込んでいきます。
効率良く全ての小花の蜜を吸うための行動と思われますが、面白い動きで見飽きません。
さて、予定どおり来園した子どもたち。元気いっぱいで稲刈り体験を楽しんでくれました!
カマを使った稲刈りと、藁で縛ったあとに稲を乾燥させる稲架(はさ)掛け作業です。
今年はカルガモが毎日のように飛来し、かなりの数の稲が食べられてしまったようです。
自然と隣り合わせで行われる里山の稲作は、生きものたちとの闘いの場でもありますね。
私ともう一人のスタッフは、田んぼに入らないグループの自然観察パートを担当しました。
実りの秋にちなみ、テーマは「木の実・草の種」です。4クラス連続でしたが、みんな、
色々な実や種を集めてきてくれたので、ひっつき虫や被食散布について解説しました。
今回も、大勢の子どもたち相手に、チーム長池一丸となって田んぼの学習を無事終える
ことができました。この授業も来月が今年度最終回。「脱穀」が今から楽しみです!
おまけは授業の合間の一コマ。順にキバラヘリカメムシ、コハナグモ、ヤマコウバシです。