3月25日、先日の記事に続き、長池公園周辺で見頃を迎えている花を紹介してまいります。
カタクリ観察路では、カタクリが花盛り。開花数は現時点で約200株ほどになっています。
18日にカタクリの記事を書いた際には、ほとんどが蕾だったので、あっという間ですね!
花を下から見上げると、桜の花びらのような模様が入っています。虫たちに蜜を在り処を
教えるガイドマークです。ハナバチやハナアブのほか、ミヤマセセリなど蝶たちもこの花を
訪れることがあるのでご注目下さい。1年葉もぜひ探してみましょう!今年もカタクリ1年生
カタクリ群落の中からポツポツと顔を出しているスミレは、ナガバノスミレサイシンです。
長い名前とは裏腹に、その姿はいたってシンプル。花と葉が少し離れたところから独立して
地上に出ているのがわかりやすい特徴です。多摩丘陵全体でみれば珍しくありませんが、
多摩ニュータウンのエリア内においては、見られる場所が限られている希少な存在です。
スミレをもう一つ。こちらは園内各所でアオイスミレと入れ替わるように咲き始めている
タチツボスミレです。ハート形の葉っぱに赤い斑が入るタイプで、アカフタチツボスミレと
呼び分けることもあります。花や葉の変異の多様性を楽しむのには絶好のスミレですね。
地味な外見ですが、移植栽培中のヤブサンザシも満開でした。左が雄花で、右が雌花です。
雄株は町田市小山ヶ丘産、雌株は町田市相原産の個体を導入し、保護しています。どちらも
花の黄色と葉の緑色の組み合わせが何ともいえない風情を醸しており、魅力的な樹木です。
(※雄株は自然館駐車場から自然館までの道端、雌株は自然館北側のデッキ沿いに植栽。)
ということで、前編の春の花らんまんで載せきれなかった植物をいくつかご紹介しました。
おまけ。長池公園のお隣、松木公園(長池小学校側)の駐車場に植栽されたユキヤナギは花が
ピンクに色付いています。ピンクユキヤナギ(フジノピンキー)という園芸品種のようです。