11月18日、日本を代表する詩人の谷川俊太郎さんが今月13日に亡くなられたそうです。
私もそうですが、多くの人が谷川さんの詩や言葉に励まされ、心を揺さぶられてきたの
ではないでしょうか。感謝するとともに、ご冥福をお祈り申し上げたいと思います。
私が好きな詩を一つ紹介します。自然を観察しながら、時々この詩を思い出しています。
「木」(『うつむく青年』1971年より)
木を見ると 木はその梢で私に空をさし示す
木を見ると 木はその落葉で私に大地を教える
木を見ると 木から世界がほぐれてくる
さて、この日は前の晩に強い風が吹いたため、園内のあちこちで落ち葉が目立ちました。
落葉樹は、枯れて離層を形成してから葉を落とすのが普通ですが、赤や黄色に色付いてきた
ばかりの葉が吹き飛ばされて落ちています。1枚目はミズキ、2枚目はナンキンハゼです。
色とりどりの落ち葉のパレットは風のしわざ。偶然が生み出した奇跡の光景だったのです。
午前中は、ながいけの道の対岸斜面に生育する希少なシダ植物、サクライカグマの周囲の
ササ刈りなどを行いました。新人スタッフのKさんは作業がきめ細やかで助かります!
私はうっかりサクライカグマの葉を1枚刈り取ってしまったので、押し葉標本にします・・
午後からは毎週恒例の里山保全隊。ながいけの道の谷側斜面草地を引き続き刈り進めて
第二デッキの手前まで到達しました。あと2回くらいで終点まで辿り着きそうな勢いです!
この場所ではヤマハッカやシシウド、ノハラアザミ、イガホオズキなどを刈り残しました。
イガホオズキの果実が見当たらないと思ったら、すでに落果していることに気付きました。
柄の付け根からポロッと落ちるのですね!なんだかマスコットキャラみたいで可愛いです。
個人的には作業半分、観察半分くらいでも良いと思うわけですが、里山保全隊の皆さんは
とにかくパワフルなので、観察タイムは短い休憩時間と行き帰りの移動の時だけ・・笑。
でも皆さん自然好きなので、何を見せても良い反応が返ってきます。私もドヤ顔炸裂です!