3月9日、長池公園自然館周辺では春の花が一斉に咲き始めています。
全ては載せきれませんが、中でもおすすめの植物をご紹介したいと思います。
前庭のヤブサンザシ(雌株・町田市相原産)は、淡黄色の雌花がポツポツと咲いています。
町田市小山ヶ丘産の雄株も保護していますが、こちらはまだ咲いていませんでした。
正面入口のオオバヤシャブシは、ぶら下がった雄花序、立ち上がった雌花序、昨年の果実の
3点セットが同じ枝に付いていますので、ぜひ、つくりの違いを見比べてみて下さい。
先日、一番花を紹介したヤブザクラはあっという間に三分咲きくらいまで咲き進みました。
自然館駐車場から自然館へ向かう園路沿いでは、いずれも植栽のフッキソウや
バイモが開花しています。バイモはアミガサユリの別名でも知られるように、
花を覗き込んでみると内側に網目模様が入っていて、なかなかのオシャレさんです。
自然館正面入口の足元で花芽を出していたシュンランも、次々に咲き揃ってきました。
春の開花ラッシュを喜んでいるかのように、虫たちの動きも活発になってきました。
(写真左から順に、テングチョウ、セイヨウミツバチ、キイロテントウ)
さて、今日の午後は長池公園で別所小学校おおぞら学級定例プログラムを実施しました。
一応、メインテーマはヤマアカガエルの卵塊観察でしたが、今日が今年度最後と
いうことで、進学を控えた生徒にとってはこれが最後の思い出作りになることも
あって、後半は特別保全ゾーン内で自由に探索を行う時間としました。
・・などと言えば聞こえは良いのですが、いい意味で、子どもたちも私たちのプログラムの
“行き当たりばったり感”にすっかり慣れ、自ら遊びを見つけてくれるようになりました。
ヒノキの枝葉を大きな翼に見立てて羽ばたいてみたり、大きな丸太の上でバランスを
とって立ってみたり、生き物観察だけでなく、自然を味わうアイディアは無限大。
身近な自然の楽しみ方をいっぱい習得した彼らは、この一年で大きく成長しました。
来年度も、皆さんと一緒に色々な観察や体験ができることを楽しみにしています!